SNSでやってはいけない10の理と判断フロー

TwitterFacebookのようなSNSで炎上したい人はごく例外を除いていないと思います。最近私自身のアカウント整理をしていたのですが、そのときの判断を元にSNSでやってはいけないことについて考えてみました。

目次

一番やってはいけないことは?

人を批判しないことに尽きます。

しかし、人に意見を言うことは悪いことではありません。悪人に厳しい態度を取ることは社会を維持する上で間違っていません。しかし、批判は周りの人までも不快にします。一言に批判は良くないと言っても、様々なことが言えるのです。以下ではもっと踏み込んだ「やってはいけないこと」を取り上げたいと思います。これは判断基準とすることもできます。更に掘り下げるべきところにはより詳細な判断フローを記述します。

SNSでやってはいけない10のこと

1. 反射的に不快感を示す

そもそもそれを不快に思う感覚がまともかよく考えてみてください。

飛行機に搭乗する際に行列ができるのは機体が穴だらけだったら大変なので当然です。
盲導犬が店にいるのは法律で義務付けられているので当たり前です。
人が変な服を着ていても自由があるので当たり前です。

そもそも不満を述べるだけなら批判ではないと思っている人も中にはいると思いますが、不快感を示す行為も十分に批判のうちです。思うのは勝手ですが不快感が批判にならないのは人前に出す直前までです。もちろん、言葉にしなくてもあからさまな嫌な顔だったり、絵にしても批判は批判です。スタンプだって批判になります。

以下に、表に出していい批判かどうかを考えるのに良い判断フローを示します*1

1. そもそも犯罪であるか?

2. 批判対象に悪意はあるか?

3. その批判に科学的根拠はあるか?

悪意があるかなんてわからないですか?具体的に言うと「その人が誰かを不幸にすることを目的としているか」です。科学的根拠というのは自然科学以外にも、例えば経済学的に良くないなども含みます。一つも当てはまらなければおそらくあなたの批判は真っ当ではありません。人に触れる場に出す前に一度このフローで考えてみてください。

2. 煽る

煽ったらそういう人間なんだなと思われることを覚悟してください。あなたの知らないところで「畜生」というあだ名が付いているかも知れません。
煽りは自分で未然に防ぐことができます。なぜなら煽るという行為は意識的に行わなければできないからです。

真っ当な批判をする真っ当な人間は煽ったりしません。

戦略的にやってる人もいますが、不必要な煽りは批判の質を下げ、発言者の評価と信頼を下げます。煽りは未成熟な人間が好んでする行為なので、批判の内容を聞く価値の無いものとされてしまいます。子供が駄々こねてるだけだと。そして一緒にされたくないので冷静な人は絶対にあなたに同調しません
信頼を取り戻すことも一度付いた悪評を取り消すこともそう簡単ではないですよ。相手は見なければ良い話ですが、煽るほうが気持ちいいのもほんの一瞬だけです。そうです、そもそも煽り自体がやってはいけない行為なのです。これは煽った人間に対しての方が不利益な行為なのです。どうしてこんな簡単なことに気づかなかったのでしょうか?
今の一言で少しイライラしたならやめましょう。人に意見を言うのに煽りは不要です。

3. 名指しで物申す

これは言い方や手順の問題もあります。

まずあなたが批判したいのが個人なら批判という体制で臨むのを今すぐにやめたほうが良いです。
SNSの目的はなんでしたか?誰かと敵対することはあなたがSNSを始めるきっかけでしたか?

あなたは必ず誰かにアドバイスを貰ったことがあるはずです。

言い方を考えてみてください。言い方一つであなたが警察や運営に通報される可能性を0にすることだってできます。
ですが、形だけ変えても意味のないことを理解してください。例えあなたが物腰低く望んだつもりでも、中身が同じならそんなものはなんの意味も成しません。自分勝手な意見を敬語で丁寧に述べたところで相手は納得しません。寧ろそれは相手を騙す行為であり、第三者からは悪意があると判断されます。やっていることが詐欺師と同じです。本当に詐欺罪が成立するかも知れません。

相手を納得させるような言い方をしましょう。アドバイスとはそういうものです。どう考えても相手が納得する態度ではなく、アドバイスが無駄に終わったら、周りに訴えていきましょう。強く批判するのではなく、強く訴えかけるのです。ここまで来ても相手に向かって叩いたりしてはいけません。相手が納得しない時点で意味がありません。あなたが批判されるようなことをしていなければあなたの意見は受け入れられます。相手が反論の数に負けて結果として世直しができるかも知れません。

4. 怒りをぶつける

怒りをぶつければ正当性が上がり、多くの人に認められると思っている人がいますが、そんなことはありません。声が大きいことには周りを巻き込む効果はありますが、多くの人は冷ややかな目であなたを見ています。中には巻き込まれてうんざりしている人もいるでしょう。さらに、怒りをぶつけるという行為はそれ自体が多くの凶悪な犯罪に親しい行為であるため、質の悪い悪意を持った同調者に囲まれることになります。一番最初のフローの批判の正当要件が満たされました。あなたは批判される立場です。まともな人たちは誰もあなたを助けてはくれません。あとには引けなくなります。

当然関係ないところで親しかった友人は最悪バッサリとブロックしてくるでしょう。周りの同調者には捨てるものが無いかも知れませんが。

5. 目的を考えないで意見を述べる

真っ当でない人の批判なんて誰も聞きません。あなたが悪者になっていないかよく考えてみてください。

そもそもあなたが意見する目的は何でしょうか?不満を吐き出すことですか?
もしそうなら最初のフローに立ち返ってみてよく考え直してください。

多くの場合、特に個人に恨みがあるわけではなく、行為や状況に対して正したいという目的で意見を述べると思います。であるならば、あなたのしようとしている発言でそれが実現できるかよく考えてみてください。

  1. 攻撃的な捉え方ができませんか?
  2. 一方的な主張になっていませんか?

その意見を述べることに本当に意味があるか判断するために、3番目の項目を思い出してください。他者を変えていくには相手を納得させていかなければ、あなたの「正す」という目的は達成できませんよ。 急がば回れというように、相手を納得させるように働きかけることこそ実はあなたの意見を通す近道です。

6. 提案しない

そもそも本来不満があったら批判するのではなく交渉するのが正しい対処法だということを覚えておいてください。

批判ばかりしていて一切その先のことを述べないのはもはや恫喝で、敵を作り続けるばかりかあなたを刑事罰などの社会的制裁へ導きます。どうなったら良いのか具体的に言えない段階なら批判すべきではありません。
最初のフローを思い出してください。不快感だけが批判の根拠になっていませんか?

そもそも敵対的な批判はすべきではなく、意見は提案を含めて行うべきであるということを覚えておいてください。それはあなたの意見の正当性を高めるばかりか、結果として多くの納得を得て、敵を作ること無く意見を通せる可能性を高めます。

7. 自分もやっている行為を批判する

批判をする際は必ず一貫性を持たなくてはいけません。

ここまではやってはいけない批判の仕方について述べて来ましたが、ここから先はヘイトを集めてしまう行為について述べていきます。

自分が過去にやっていた行為でもそれが良くないと思うなら意見するのは悪いことではありません。
ただし、あなたが普段やっている行為を批判してはいけません。あなたが普段堂々とやっていることならそれは自分は許されると思っている行為です。あなたが許されて他人が許されないことがあるなら、他人もあなたにだけは許される行為を作ってしまいます。

なぜ炎上した人が誰からも助けてもらえないと思いますか?

この反対解釈は論理的に正しく、またあなた以外には一切迷惑が被らないからです。だからあなたを堂々と叩く人が出てきますし、その行為を多くの人はスルーします。

こうなってから先どうなるかは運次第ですが、ヘイトを集めるほど尾を引くことだけは確かです。つまり、あなたが許されると思っている行為を許せないと主張したくなったなら、その瞬間あなた自身もそれを機に二度としないと宣言をし、それを必ず実行しつづけなければなりません。あなたにそれをできる自信はありますか?もしあなたが宣言を破り、そもそも宣言無しに批判しようものなら二度とそれまでの生活を取り戻せなくなることを覚悟しなくてはいけません。

そうではなくて、今は許されないと思っている行為を過去にしていたとしましょう。この時批判するのであれば必ず過去の自分について反省を述べ、必要ならば必ず謝るようにしてください。本人が反省している場合に限り、経験者の意見はときに説得力を持ちます。

8. 知識のないことに口出しする

最初のフローに戻ってください。

科学的根拠があるかどうか判断できませんか?できないなら批判してはいけません。

あなたが中性子をどれくらい危険か理解できないなら、それに関わるものには批判してはいけないし、あなたがある法の制定経緯について知らないのであれば、その法についての議論には参加できません。

まず、知識のない人の意見は無視されることが当たり前です。そして、あなたが根拠の無いを批判する人なら、他人もあなたには根拠のない批判を堂々してきます。科学的観点を捨てることは恐ろしいことだと覚えておいてください。前項と同じようにあなたが治外法権を適用するなら他人もあなたに治外法権を適用してきます。全ての人が正論を返すわけではないことを覚えておいてください。中にはトンデモ理論であなたを非難してくる人が出てくるでしょう。でも多くの人は同じレベルの批判をスルーします。

9. 自分がされて嫌なことをする

基本的に相手がしないことは自分もしないことで安全が保証されます。普段は意識しないかも知れませんが、それを前提に人々は生きています。

このルールが破られた時、あなたは7番目の項目と同じ目に合います。

別に批判に限りません。あなたがある人を弄くり回して喜んでいるとしましょう。それはSNS上に限らず迷惑行為を記録した動画なども含まれます。しかし、SNSはユーザーであれば誰でも見れるため第三者がそれを正義感、または面白がって特定しようとするかも知れません。そこで特定されるのはあなたです治外法権を適用できるあなたの方が第三者から見たら都合よくおもちゃにできます。

もう一つ例を挙げましょう。逮捕された人の容姿などを叩いていましたが、誤認逮捕だということが判明しました。逮捕されたのがあなたで叩かれて当然だと思いますか?こんなときも当然叩いていた側が特定されたりします。

日本のネット史上、最も炎上した事例はこのパターンであることを覚えておいてください*2

10. 人を褒めない、認めない

ある程度強い口調で物申してもヘイトを溜めにくくする方法があります。
それは常日頃から人を褒め、また能力や才能などを認める発言をすることです。

なにも批判対象に限りません。常に人を褒める発言をしておくとあの人は良い人なので叩くな、と周りが炎上を阻止してくれる場合があるのです。また、批判する際も「彼は〇〇に優れている。しかし…」など取り敢えず相手の能力を認める発言をしておくと、攻撃性がグッと緩やかになり、さらにあなたの意見が受け入れられる可能性を格段に上げます。

別に人に対してで無くても良いので、凄いと思ったことや応援したいと思ったことは発言するようにしてください。あなたの意見の信頼性を高めることができます

そもそもとして

SNSとは本来人と人を繋げるためのツールです。他人に反論することには向いていません。
例え独り言でも人の目に触れる以上叩かれる可能性があり、一方で注目されても殆どのケースで世の中を何ら動かせないのがSNSです。

また、他人をダイレクトに叩きのめすことができるのは恐ろしいものです。
主義主張があるならブログのような場で長文投稿してちゃんとした文章で意見を述べるべきでしょう。でなければSNSの短文投稿では勘違いされる可能性もあります。自戒として文章に書き起こしましたが、私自身も気をつけたいと思います。

また、SNSでなくても言い方にはくれぐれも気をつけましょう。これが最も炎上から遠ざかる近道です。

*1:フロー化自体はアへ顔リョナラーの@N_salad_grさんに触発されました。今まで言語化するのは難しいと思って自分の中にあるものを一度も文章に起こしたことはありませんでしたが大事ですね。

*2:https://dic.nicovideo.jp/a/%E4%BF%BA%E3%81%AF%E5%AB%8C%E3%81%AA%E6%80%9D%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%8B%E3%82%89